秘密の同居



どうしよう!
乗り方、やっぱりお姫様座りするべきだった!?
普通皆男の人と乗る時はお姫様座り?!
ぎゃ~あたし思い切り跨がっちゃって恥ずかしい!


『あ…女としてあり得ないかな!?
ごめん、こんな女乗せてんの恥ずかしいよね!
乗り直すから待って……』


自転車から降りようとしたあたしの体を前からギュッと押さえて夏木君は後ろを向きながら


「もういいっつうの。
別に乗りやすいので乗ればいいから。」


とぶっきらぼうに言った。


『でも…』


「でもじゃない!
ほら掴まれよ、落とすぞ。」


グイッとあたしの手を掴んで自分の腰に持って行った。


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