秘密の同居



そんな事初めて考えた。
図星を指されて急に恥ずかしくなり、思わず照れ隠しに不機嫌な顔になる。


「俺も高橋さんの事好きだから、夏木君の事気になってね。
でも良かった。
結構何考えてるか分かんないイメージだったから、ちゃんと人間らしい反応見れて安心した。」


「……ライバルを視察って事か。」


口角を上げて肯定する木村に、不思議と腹は立たなかった。


「暇人め。
俺は言っておくけどお前より絶対あいつの事分かってるぞ。
諦めた方が身のためなんじゃねぇの。」


< 220 / 435 >

この作品をシェア

pagetop