秘密の同居



「いいなぁ~」


「今度遊びに行っていい?」


げっ!


『…汚いから、まだまだ家に来るのは無理かなぁ?』


「なんだぁ~。
泊まりに行こうと思ってたのにぃ。」


残念がる二人にごめんね、と謝りながら心の中で面倒くさ…と、ため息を吐いた。


「あぁ、そういえば1限校庭の掃除だって。
そろそろ外出なきゃ。」


ノロノロと校庭に出て、三人で適当に草むしりでもしていると、遠くにだるそうに座る夏木君を見つけた。


あぁ…目立つな。
あたしは今まで全くどうして気付かなかったのだろう?


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