秘密の同居



集会が終わって、かおるとえっちゃんと教室に帰る途中、視線の先に見慣れた後ろ姿を見つけ、ギュッと胸が締め付けられる。


ただでさえ背が高いのにズボンを軽く捲って白いシャツを着こなしている夏木君は目立つ。
彼を目で追ってときめいているのはあたし以外にも沢山いるだろう。


暑い廊下で更に体温が上がるのを感じた。
毎日会ってるのに、今更何をときめくんだ。
ただ白いシャツを着てるだけで、後ろ姿だけでどうしてこんなにドキドキするの?


やばい、もう本当完全に恋しちゃってます思考だ…。


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