秘密の同居



一方、実行委員の集まりに行った怜は、実行委員をやった事を後悔していた。


暑い中仕事をさせられるし、愛美のあの寂しそうな表情が頭からずっと離れなかった。


「……君…夏木君!」


ハッとして顔を上げると、前の席の女がプリントを回してきたらしい。
不思議そうな顔で見られ、悪い…と呟きプリントを受け取る。


「ちゃんと話し聞けよな。」


集まりが終わった後、木村が俺の所へ来て説教をした。


「うっせぇな、聞いてるし。」


「ぼーっとし過ぎなんだよ。
やる気がないなら始めからやらないで欲しかった。」


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