秘密の同居
「…ん?
お前もまだ帰って来たばっかりなの?」
あたしの制服を見て、夏木君が聞いた。
『あーうん、ちょっと夏木君より早かったかな。』
「なら俺の事はいいから、さっさと着替えて来い。
暑いだろ。」
『うん…』
夏木君の話しを聞きたかったんだけどな。
着替えてリビングへ戻ると、夏木君はソファーで眠ってしまっていた。
そっと近づき、タオルケットをかけた。
…こうやって夏木君と話す時間が減っちゃうのかな、と夏木君の寝顔を見つめながら寂しくなった。