秘密の同居



「数学だよ。
担当じゃないけど、何回か変わりにいろんなクラスに行ってはいるよ。
何組?」


『6組です。』



「え?」


『えっ?』


驚いた顔であたしを見るのであたしも焦って聞き返してしまった。


「…いや、そうか6組だったか…。
6組は何回か行った気がするんだけどな。」


今のなんだったんだろ?


『すみません、あたし人の顔覚えれなくて…。』


「じゃあこれからは覚えてくれよな。
松田千秋っていいます。」


『松田先生ね。
あたし、高橋愛美です。』


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