秘密の同居
「そうそう、まな見なくてもいいの?」
『…へっ?何が?』
キョトン、とえっちゃんを見ると、えっちゃんもキョトン顔になった。
「……………夏木君100m競争じゃなかったっけ?」
そう言ってえっちゃんの指指す先にはグランドいっぱいに響き渡るパンッという音。
『あ゛ーーーーーーっ!!?』
ダッシュで応援席に行き、夏木君を探すと、もう次に走る準備をしていた。
白のハチマキをしている彼はやっぱりかっこいい。
夏木君達の順番になり、また先ほどのパンッという音がしたと同時に夏木君は走り出した。