秘密の同居



何も言う気力が無くなって、あたしは口を開けたまま止まった。


「大丈夫よ、あんたなんか相手にされないから。」


『失礼な。』


こんな感じでいきなり意味が分からないまま知らない男との同居が決まった。


数日後、借りていたマンションの一室に向かうと、すでに沢山の荷物が置いてあった。


それだけでウキウキしてきたあたしは楽しく部屋の整理をしていた。


そういえば、例の同居人いつ来るんだろ。
…やだなぁ、緊張する。
別に男の人苦手じゃないし、人見知りもしないけど、一緒に住むとなったら話しは別だ。


< 3 / 435 >

この作品をシェア

pagetop