秘密の同居
6.
悦子の告白
「せーんせーっ!」
「ねぇ、アドレス教えてよー!」
「彼女いるの?」
キャッキャッ、と女子達が群がっているのは、あたしが前に教室案内してもらった松田先生。
そして多分きっと、えっちゃんの好きな人――…
チラリと隣のえっちゃんを盗み見ると、何も考えていないような無表情で女子達の声を聞いている。
…嫌じゃないのかな?
てゆーかモテるんだ、松田先生。
ぼんやりそんな事を考えていると、ペシッと頭を叩かれた。
『あいたっ!』