秘密の同居



木村に言われた事で1日中イライラして過ごし帰宅すると、高橋が犬の様に走って来た。
なんだ?と思っていると、俺の腕を掴んで大きな声で話し出した。


『ねぇっ、松田先生って知ってる!?』


「…は?松田?
知らねーし。」


『なんだー、知らないのかー。』


あからさまにがっかりした顔をする高橋に、ムッとなった。


「…松田先生とやらが何かあんのか?」


『ん~…切ないなぁって。』


高橋の言葉に俺の胸はざわつく。


おい…まさかこいつ、教師好きになったとか言うんじゃねぇよな?


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