秘密の同居



……ん?
モテてるよって?


「……何?まな、今モテ期なの?」


かおるの言葉に首を振る。


『ないない!
初耳なんだけど。』


謎の男が忠告をしてくれたものの、あたしはすっかりそんな事忘れていた。


ある日、携帯を開けると同じ番号からの着信履歴が大量に表示させられていた。


それに気持ち悪さを覚えたが、誰にも言えなかった。
でも、この時ちゃんと誰かに言っておけば良かった…。



「…携帯、鳴ってんぞ。
出ねぇの?」


『あっ、うん。
知らない番号だからいいの!』


夏木君の指摘にパッと携帯を手に取り笑ってみせる。


< 322 / 435 >

この作品をシェア

pagetop