秘密の同居
「うん、知ってるよ。
おめでとう。
わざわざ言いに来てくれて嬉しいな。」
『ひろちゃんにはちゃんと言っておかなきゃって思って。』
「ありがとう…。
でも、やっとって感じね。」
『えっ……』
「二人ともじれったいのよ。
でもやっぱり怜が手を繋いで登校なんて、あたしの時とは大違い。
大事にされてるね、良かった。」
良かった、なんて言えるひろちゃんがあたしは信じられない。
どうしてそんな事笑って言えちゃうの…?
やっぱりひろちゃんは凄い…。