秘密の同居



学校が終わると、夏木君を連れて保健室に行った。


うちの保健の先生はおばちゃん先生。
いつも優しくニコニコしている。


『先生、今平気?』


丸椅子に座っている先生にオズオズと声をかけると、なぁに?と微笑んだ。


「…あらあら、夏木君。
二人付き合ってるのね。」


あたしの後ろにいた夏木君を見つけて驚いた顔であたし達を見た。


『へへっ…うん。』


「知らなかったわ。
二人で来たって事は今日の話しは恋愛相談?」


座って、とソファーに座らせてもらうと、先生は少しお茶目な顔で聞いた。


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