秘密の同居
『違うよー。
あのね…、保健の先生って大変?
どんな仕事?』
「…興味があるの?」
うん、と頷くと、そうねぇ…と手元のお茶を飲んだ。
「大変は大変よ。
というより難しいわね。
体調管理もだし、心の相談もしなくちゃいけないから。
間違った事を言えば、私が怪我をさせてしまうかもしれないから。」
『…あったの?』
「…えぇ。
若い頃にね。
でも、やっぱり先生先生って相談しに来てくれたりすると嬉しいわよ。
どんな仕事でもそうだけど、ありがとうって言われると、本当に幸せ。」