秘密の同居



ギロ、と下から睨み付けられ、ドキリとした。


「威張ってんじゃねぇよ。
てめぇだけが金払ってんじゃないんだからよ。
早く部屋から出てけ。」


今時の髪みたいに少しふんわり盛ってあって、綺麗な二重に整った鼻筋。
ふっくらした下唇が妙にセクシーで、目立つ顔立ち。


くっそー!
そんな顔で睨まれたら恐いに決まってんじゃん!


反抗的にバタンと大きな音を立てて部屋から出た。


あたしも隣の部屋に荷物を次々と入れて行き、一段落付いた後ダイニングに行くと、先にあたしが頼んでおいたソファーに座ってくつろぐ奴がいた。


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