秘密の同居



放課も終わって、ひろちゃんと木村君は帰って行ってしまった。
かおるとえっちゃんはひろちゃんが気に入った、と言っていた。
木村君もいい印象を持ってくれてたら嬉しいなぁ…。


そんなあたしの思いを知らず、自分のクラスに戻る二人は初めて会話をしていた―――…。



「河合さん。
夏木怜って優しい?」


「えっ?
…うん、優しいけどどうして?」


「冷たそうなイメージあったから。
でも俺この前夏木君とすれ違った時、俺の彼女のダチ泣かせないでくれよって言われたから、彼女の事大事にしてんだな~って思ってさ。」


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