秘密の同居



「ただいまー。」


パタパタと走って夏木君を出迎えると、怪訝そうにあたしを見た。


「気持ちわりぃな、笑顔で出迎えてなんか用?」


『気持ち悪いとかひっどい!
夏木君ひろちゃんと喧嘩したんでしょ?
だからあたしが今日ご飯作ったんだよ!』


「お前が?
…確かにカレーの匂いするな。」


そう。
あたしは夏木君に初めて作ってもらったカレーを作った。


『もう食べる?』


「あぁ…そうだな。
もらうわ。」


…なんだか新婚みたい!
一人で赤くなりながら台所まで小走りで行った。


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