バトンタッチ
『とっても可愛いよ♪』



もちろんぼくの声が
ありさちゃんに
届くことはないけれど
いつだってこうして
話し掛けているんだ。




何度も何度も
くるくると回り、
その度にふわふわと
揺れるスカートを眺めながら

ありさちゃんを見ていた。




それで満足していたぼくは
それがどういうことなのか
全然分からなかった。
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