秘密の★オトナのお勉強①



そうだよ!なんでその事を思いつかなかったんだろう、あたし。


佐田さんはあたしがまだ貞永に気があると思ってるんだよ、きっと!



希望の光が見えてきた気がして、思わずガッツポーズを決めてしまう。




…誰か見てたら絶対恥ずかしいよね、このポーズ。

って、そういう事を考えてる場合じゃなくて!



あたしは勢いよくイスから立ち上がると、楽屋にある掛時計を見る。


まだ休憩に入ったばかりだし、佐田さんだって話があるって言ったら分かってくれるよね?



ギュッと顔を引き締めると、勢いよく楽屋のドアノブを引いた。

…つもりだった。




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