秘密の★オトナのお勉強①



「お疲れ貞永」



「あ、やけに機嫌がいいじゃねぇかよ」



「いつも機嫌いいですよ?」




冬馬と絡みつつ別件の仕事を終えたあたしはスタジオに移動し、ちょうど撮影を終えた貞永と合流した。


いつも通りに水を渡すと、貞永が何か言いたそうな表情を浮かべる。




「…なぁ、あゆ」



「何?」



「お前が笑顔って…なんか変」




ピキッ…!

血管が切れる音がしたような気がしたけど、あえて気にしない事にした。


久しぶりのフレーズが頭の中を駆け巡る。


コイツ、絶対にいつか煮物にしてやるっ…!




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