秘密の★オトナのお勉強①
02★__野獣系と乙女系
「きゃっ…!」
貞永に引っ張られるがままに楽屋に連れ戻されたあたしは、ドン…!という音と共に床に押し倒される。
ヒンヤリとした床が、今の現状をより一層リアルにさせた。
「さ…貞永…?」
「黙れ」
冷たい言葉を発し続ける貞永は、いつの間にかあたしの身体に跨っている。
スタートラインの撮影の為に金髪から黒に染め直した髪の毛が、あたしの頬に付くくらいに距離を縮めた貞永は、低く少し掠れた声で呟いた。
「…今のヤツ、佐田蘭のマネージャーか?」
「そ…そうだけど…」
「確か、アイツってお前の友達だったよな?佐田冬馬だっけ?」
…よく理解出来ない。
なんで貞永が冬馬について聞いてくるの…?
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