秘密の★オトナのお勉強①
話の内容は分からないけど、どうやら二人の相性は最悪だった様子。
そりゃ、本能的に生きる貞永とほんわかしている冬馬とじゃ、噛み合わない理由も納得出来るけど。
「ごめんね冬馬。貞永、何かイヤな事しなかった?」
「いや、別に大丈夫だよ」
冬馬の和やかな返事を聞いて、あたしはホッと安心する。
貞永のマネージャーはあたし。
いくら冬馬とはいえ、自分の担当している芸能人が迷惑を掛けたらダメだしね。
「それにしても、貞永って本当に自分勝手だよ。たくさんあたしを困らせる事してくるしね」
…この一言がいけなかったのだろうか。
気付けばあたしは、冬馬に腰を掴まれ引き寄せられていた。
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