秘密の★オトナのお勉強①
03★__スクエアな関係
都内のワンルームマンションの四階の角部屋。
そこが、あたしが一人暮らしをしている場所だった。
薄暗い部屋の中で、あたしはケータイ片手にベットの側で縮こまる。
耳元では、電話のコール音が数回鳴り響いた後、少し眠そうな声が響いてきた。
「もしもし?こんな時間に珍し―――」
「どうしよー!助けて猛―っ!」
暗い雰囲気の中で、場に似合わない叫び声。
相当あたしの声が煩かったのだろうか。
猛は少し迷惑そうな声で、あたしに反論してきた。
「姉ちゃん相変わらずだよな。今何時だと思ってんだよ」
「何時って、深夜二時過ぎに決まってるじゃない!」
「こんな夜遅くに電話してくんなよ。今寝ようとしてたんだけど」
「いいじゃん!猛はどうせエロ本でも見ながら夜更かししようとしてたんでしょ?」
「バカ言うな、この変態が!」
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