秘密の★オトナのお勉強①



「で?光輝くんは一体どうなってんだよ」



「それがね、それがね…?」




猛があたしを追い詰めるように話の先を求める。


猛は高校の時にあたしと貞永が付き合っていた事を知っているし、何回か家にも連れてきた事もあるから、お互い顔なじみという関係。


だから、猛は貞永の事を、「光輝くん」と呼んでいるのだ。




「貞永…あたしに変態行為を一切しなくなったのよ!」



「…は?」




呆れた猛の声が耳いっぱいに響く。


それでもお構いなしに、あたしの口は止まらない。




「前までは押し倒されるのは日常茶飯事、身体だってベタベタ触ってきたのに…。冬馬の告白から、一切あたしに手出ししなくなったのよ!」




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