秘密の★オトナのお勉強①
04★__戸惑いラブハート
太陽がサンサンと輝く昼下がり。
スタートラインの撮影をこなしている貞永を置いて、あたしはひとり「ハッピードリーム・マネジメント部」の談話室を訪れていた。
久しぶりの談話室に少し緊張しながら、あたしは目の前にいる小西さんを凝視する。
「…中森さん」
「はいっ!」
急に名前を呼ばれて、背筋がピンと張る。
あたしが緊張している事を読み取ったのか、小西さんはいつもの優しい微笑みを向けた。
「マネージャーの仕事はどうかね?」
「段々と慣れてきました」
「そうかね」
あたしの返事を聞いて安心したのか、小西さんは氷をかき混ぜながらアイスコーヒーを口にする。
あたしの分のアイスコーヒーはと言うと…ほどんど口をつけていないせいか、ガラス製のコップが汗をかいていた。
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