秘密の★オトナのお勉強①



「…ぐる…じい…」




あたしの鼻さえも貞永の手によって覆われ、息さえままらない状態に。



…さ、酸素プリーズ!


このままだとあたし、酸素不足で死んじゃうってば!

猛と同じ世界に飛び立っちゃうってば!




「あゆ…お前、今の言葉を説明してみろ」




はぁ…と呆れ返るような貞永のため息を聞きながら、覆われていた場所が空気に当たる。


…助かった。

酸素サマ、あたしを生き返らせてくれて、ありがとうございます。


少し涙目で貞永を睨みつけながら、あたしの脳裏に浮かんだ考えを口にする。




「…猛、実は幽霊なのよ」



「………」



「死んじゃったけど、こうしてあたしに会おうと思ってわざわざ人間界に残ってくれたんじゃない!そうでしょ、猛っ…!」




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