秘密の★オトナのお勉強①



あたしは談話室を出る為に、ドアの方に身体を向いた。

そして、顔だけ小西さんの方に向ける。

精一杯の笑顔を見せながら。




「…色々頑張ります。これからよろしくお願いします!」



「この世界は、貴女が思うより厳しいかもしれない。だけど検討を祈るよ。頑張って!」



「…はい!!」




小西さんの応援を背中に受けながら、あたしは元気よく談話室を飛び出して行った。




「…果たして、中森さんにどれだけアイツへの対応が出来るのかな?楽しみだな」




あたしが去った直後の談話室で小西さんがこんな事を呟いていたなんて、あたしは想像もしていなかった。




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