秘密の★オトナのお勉強①



そんなあたしを現実の世界へと引き戻したのは、貞永だった。




「よお隼人。お前相変わらずだな」



「そんな事ねーよ、光輝」




慣れたように雪村さんに話しかける貞永を見て、あたしはハッとする。


…いかん。知らない世界に飛んでたよ。


あたしは頭をブンブンと振ると、ニッコリ笑顔で雪村さんに近付いた。




「こんにちは、雪村さん。貞永のマネージャーをしております、中森と申します」



「こちらこそこんにちは。雪村隼人です」




ニッコリと微笑むその笑顔は、テレビのイメージそのまま。


…貞永にも、礼儀正しい雪村さんを見習って欲しいよ。


そんな事をぼんやり考えながら、冬馬と雪村さんのマネージャーとの名刺交換を見ていた時だった。




「なぁ隼人。お前気持ちワリイ」




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