秘密の★オトナのお勉強①
あたしと冬馬はお互いに顔を見合わせて、今の状況を理解しようと努めていた。
この二人、どうやら友達らしい。
それも、かなり親しい仲。
「ちょっと貞永!あたしと冬馬を置いていかないでよね!」
「…完璧俺ら茅の外でしょ?」
どんどん進んでいく訳の分からない会話に、あたしと冬馬は思わずストップをかける。
そんなあたしを見た貞永と雪村さんは、お互いに顔を見合わせた後、妖しげにニヤッと笑った。
そして何故か、雪村さんがあたしの至近距離まで接近してきていた。
「うわっ…!」
「俺と、友達になってくれる?」
「は…?」
あたしは目の前にある整った顔を見て、あんぐりと口を開けていた。
.