秘密の★オトナのお勉強①



「えっと―――」



「だから、友達になってくれる?」




…ちょっとちょっと!


あんまりあたしに顔を近付けないで下さいっ…!

アナタが口を開く度に、息が鼻にあたりますってばぁ…!



きっと、あたしの顔は真っ赤。


そのくらいにあたし達の距離は近く、その状況から解放されようと、あたしは勢いよく首を縦に振る。




「友達になってくれるんだ?」



「はぁぁぁいいッ…!」




あまりにも恥ずかし過ぎて、あたしは再び首を縦に振る。


そんなあたしを確認した次の瞬間、目の前にいる雪村さんは遠のき、驚くべき変貌を遂げていた。




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