秘密の★オトナのお勉強①
「ほな、気軽に接してや?」
…ん?
今、どこからか関西弁が聞こえてきたような…。
周りをキョロキョロ見渡すけど、関西弁を話すような人なんかいないよね…?
「中森サン、俺はここやで」
「は…?」
もう一度聞きなれない関西弁が聞こえてきて、あたしはゆっくりと声の主へと顔を向ける。
そこには、雪村さんしかいなくて。
あたしは呆然としたまま、雪村さんを見つめていた。
「…よろしくな?」
「―――ええぇぇぇぇッ…!?」
そんなあたしの女の欠片すら感じられない叫びを耳にしながら、あたしの身体はグラッ…と傾いていった。
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