秘密の★オトナのお勉強①
「ぎゃっ…!」
そんな事を呑気に考えている間にも、あたしは貞永によって家の中へと連れ込まれていた。
急すぎる展開に、あたしの頭はショート寸前。
…もしかして貞永は、あたしとお茶でもしようとしてたのかな?
いや、もしそうだったとしても、無表情な意味が分からない。
あーでもない、こーでもない、と色々考えてみるけれど、結局有力な案は見つからず。
口の形をへの字にした所で、貞永の足は突然止まった。
「俺の部屋。入れ」
その言葉と同時に投げ出される、あたしの身体。
ドサ…!という音と、あたしの情けない叫び声の両方を醸し出しながら、貞永の部屋に入ってしまったあたしは、険悪な雰囲気など忘れて思わず部屋を凝視してしまった。
「…キレー」
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