秘密の★オトナのお勉強①
貞永らしい、黒と白で纏められた空間。
几帳面なのか、キッチリと整頓されており、男の部屋とは思えない程にスッキリしている。
どうやら、この部屋にはエロ本などのアダルトグッズはない模様。
こうなったらリビングか…と本気で考え始めたあたしの脳を、首を横に振って牽制した。
…この非常事態に何考えてんのあたしのアホタレー!
もっと緊張感を持ちなさいよ、あたしのちっぽけな脳みそ…っ!
自分でボケて自分でツッコミを入れるあたしの脳みその出来に、ため息をつきたくなる。
あたしが眉間に皺を寄せた瞬間、身体がフワッと浮いた感覚がした。
そっと、首を動かしてみる。
あたしの膝裏には貞永の手が、そして腰にも手の感触が。
これって…もしかしてっ…!
「は…離しなさいよ!」
お姫様抱っこっていうヤツ!?
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