秘密の★オトナのお勉強①
ドサ…!と乱暴にあたしをベットの上に投げると、その上に跨ってくる貞永。
「ちょ…待って!」
「ヤダ」
明らかに不機嫌さを醸し出す貞永の声に、あたしの背筋に冷や汗が流れ出てくる。
必死に貞永を退かせようと、手足をバタバタさせるけど…
「…邪魔だな、その手足」
そう冷たく言い残した貞永は、あたしの両手を片手で掴んで押さえ込み、あたしを組み敷いて抵抗できないようにした。
不安が、あたしを襲う。
今まで狼だったと言えど、こんなに強引な事はなかった。
行動、
手付き、
あたしを見る瞳、
口から放たれる声、
―――全て、違う。
こんなの貞永じゃない。
あたしが好きになった、貞永じゃない…っ!
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