秘密の★オトナのお勉強①
どうする事も出来なくなったあたしは、とりあえず小西さんに連絡をする事にした。
さっきの資料の中に、小西さんの連絡先が入っていたはず…。
ゴソゴソと封筒の中を漁るあたしに、受付嬢からとどめの一言が言い渡された。
「まだマネージャー気取りでいる気ですか?早くお引取り下さい!…警察に通報しますよ?」
「…警察!?」
突然出てきた単語に、あたしは封筒を漁る手を止める。
…あたしはキチンとしたマネージャーなのに、警察行きになっちゃうの?
そりゃ、誰のマネジメントをするかは知らないけど…あたしは立派なマネージャーなのに!
「どうせタチの悪いファンでしょ?」
「違います、あたしは―――」
マネージャーです、そう言おうとしたあたしの口を、誰かの大きな掌が覆った。
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