秘密の★オトナのお勉強①
一瞬、あたしの思考が停止する。
…もしかして、貞永!?
予定よりも早く撮影が終わったとか!?
いや、でも自分の楽屋なんだから、ノックなんかしないか。
ゴチャゴチャと考えている間に、もう一回ノック音がした。
訳が分からなくなってきたあたしは、半ばヤケクソに返事をする。
「は…はいっ…!」
そう叫んだ時には、もう楽屋のドアは開いていて。
そこから顔を覗かせたのは…
「お邪魔するな、あゆ!」
「…え、えぇっ…!?」
「今俺の出番ないねん。やから遊びに来たでー!」
「ちょっ…!」
今日もフェロモンを振りまいている、隼人だった。
.