秘密の★オトナのお勉強①
隼人に元気を取り戻させてもらったにも関わらず、あたしはまたイライラし始める。
「あゆ、貞永くんと何かあったんでしょ?」
「…あたしってそんなに分かりやすい?」
「とっても」
ニコッと笑う冬馬は、あたしの頬を掴んだ。
いきなりの冬馬の行動に、あたしは呆然と突っ立っている事しか出来ない。
「よければお話聞いてあげますよ?お姫様」
「…あたし、お姫様ってキャラじゃない」
「じゃ、俺の下僕とどっちがいい?」
「お姫様でお願いします」
その言葉を聞いた冬馬は、あたしの頬から手を離すと、ゆっくりとあたしから離れていく。
ふわふわの天使のような髪の毛が、ゆらゆらとなびいていた。
.