秘密の★オトナのお勉強①



話し終わると、あたしの身体から力が抜けていく感覚がした。


…もしかしたら、あたしはずっと溜めていたのかな。

誰にも相談できずに、苦しんでいたのかな。


この、どうしようもない想いを。




「どうすればいいかな?冬馬…」




シュン…としながら、あたしは冬馬に問いかける。


次の瞬間、冬馬は大きなため息をついた。




「あゆって…バカ?」



「はぁっ…!?」




冬馬にバカ扱いされる覚えなんてないーっ!

というか、同じ事をずっと前に猛が言っていたような…。



今更だけど…

あたしって救いようのないバカなの!?




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