秘密の★オトナのお勉強①



………は?




「し…嫉妬?」



「うん、嫉妬」




あたしの聞き間違いだと思ってもう一度冬馬に問いかけてみるけど、嘘ではないみたい。


ガチガチに固まった唇を必死に動かして、疑問のオンパレードを口にする。




「貞永が嫉妬してる意味が分かんないんだけど…」




それは、あたしの本心。

ただ隼人と話していただけなのに、嫉妬されるような要因がまったくない。



…って、待ってよ!?

もしかして貞永は隼人が…好き…?



そうだ!それだよ!

貞永はあっち系に目覚めていたから、仲良くしてたあたしに嫉妬してたんだっ…!



あたしの失恋は決定しちゃったけど…

それよりも、貞永が隼人の事が好きっていう方が問題だよ!


禁断ロードまっしぐらじゃん!




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