秘密の★オトナのお勉強①
…でも、
「きっと、あたしの考えすぎかな…」
「何か言った?」
「な…なんでもないの!ほら、今日はたくさん飲も…っ!」
それはきっと、あたしの勘違いだ。
浮かれるな、あたし。
いい方向に考えすぎてるだけだよ。
ましてや、貞永があたしの事を想ってくれているなんて…。
だって、さっきの考えは冬馬の意見にしか過ぎない。
冬馬は、貞永ではないんだから。
お願いします。
この抜ける事の出来ないループの世界から、どうかあたしを助けて下さい。
そして、この答えの出ない問題を、解き明かして下さい。
こうして、あたしと冬馬の夜は過ぎていった。
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