秘密の★オトナのお勉強①
頭痛により意識が朦朧としている気がする。
はぁ…とため息をつくと、あたしの目の前に人影が出来ている事に気付く。
そっと目をしかめながら見上げると、そこにはニコニコ笑顔の冬馬の姿が。
「あゆ、まさか二日酔い?」
「まさかじゃなくても二日酔いよ。冬馬は?」
「俺が酔うように見える?」
「…見えません」
降参したような態度を見せると、冬馬は突然真顔になる。
いつも笑っている冬馬が真顔になると、心の中に恐怖心が生まれる。
…こ、怖いんですけど!
「ど…どうしたの…?」
眉がピクピク動いているのを感じながら冬馬に問いかけると、あたしのおでこに冬馬の手のひらが乗っかっていた。
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