秘密の★オトナのお勉強①
次々と襲ってくる頭痛に耐えながら、あたしはスタジオの出口へと向かう。
冬馬が着いて来ようとしたけど、あたしは全力で拒否。
そこまで冬馬に迷惑をかけたらダメだもん。
そんな事を考えながら出口付近に差し掛かった時、あたしは誰かにぶつかった。
そのはずみで倒れていくあたしの身体。
必死に体勢を立て直そうとするけど、手足が言う事を聞いてくれない。
たかが二日酔いでこんな状態になるとは、情けなさ過ぎるや。
やっぱり、あたしってバカなのかも。
調子に乗って、あんなに飲まなかったほうがよかったね。
…今更後悔しても、遅いんだけど。
どんどん薄れていく意識の中、あたしは誰かに倒れていく身体を支えられた。
そして、何度も名前を呼ぶその声を聞きながら、あたしは目を閉じた。
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