秘密の★オトナのお勉強①
「―――ゆ、あゆ…!」
「ん…?」
必死にあたしの名前を呼ぶ声。
聞き覚えがあるその声を聞きながら、あたしは目を開けた。
「あれ…隼人!?」
「大丈夫か?」
目の前には、かなり心配している様子の隼人の姿。
あたしはゆっくりと起き上がると、周りを見渡す。
見覚えのある風景の中で、あたしはソファーに横たわっている。
どうやらあたしは、貞永の楽屋にいるみたいだ。
「全くビックリしたんやで?いきなり倒れるんやから」
「ご…ごめん…」
あたしは苦笑いを浮かべながら、手のひらを前に出してごめんねのポーズを取る。
気付けば、あたしの頭痛はかなり治まっていた。
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