秘密の★オトナのお勉強①
そして次の瞬間、目にも見えぬ速さで、あたしの首を伊藤さんの手が捉えた。
「―――っ…!?」
「随分と大きな口叩いてるんだな?」
「…い…とう…さ…」
「そういう所も含めて、俺はお前が嫌いなんだよ」
残酷な言葉と共に、あたしの首に圧力が掛かっていく。
ギギッ…!と音を立てながら、あたしは伊藤さんの手によって首を圧迫される。
手足をジタバタさせて抵抗したいけど、首を絞められて襲ってくる息苦しさにより、あたしは痛みから耐えるのに精一杯で。
「…お前なんか居なくなればいいんだよ!俺の邪魔をするな…っ!」
「…くっ…!」
再び意識が朦朧としかけた時に吐かれる残酷なセリフ。
苦しさに顔を歪めながら、あたしはそっと目を閉じた。
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