秘密の★オトナのお勉強①



「なぁ、お前隼人のマネだよな?」



「…そうだけど、何か?」



「何かじゃねぇよ…っ!俺のマネに何て事してくれてんだよ!」




…貞永が、あたしの為に怒ってくれてる。


その事実だけで、あたしの目から流れる涙は止まらなくなる。




「…何って、お前のマネが出しゃばっていたから、躾けようとしただけだぞ?」



「ふざけんな!お前が今やろうとした事は殺人なんだぞ!?マネージャー以前に、人間として問題アリだろうが…っ!!」




貞永が伊藤さんの胸倉を掴む。


一触即発の雰囲気の中、楽屋のドアが大きな音を立てて開いた。


そこに居たのは…




「…隼人」




息を乱しながら伊藤さんを睨み付けている、隼人だった。




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