秘密の★オトナのお勉強①
「というか、あゆは何にも知らないんだな」
「は…?」
意味が分からない発言をする貞永に、あたしのイライラは頂点に達しそう。
それでもあたしは、必死に唇を噛んで我慢をする。
「…さっきから何が言いたいの?貞永は」
「…そんなに教えて欲しい?」
ニヤッと笑う貞永とあたしの距離は、推定五センチメートル。
…いつの間に近付いてきたの、コイツ。
「あたしに近寄るな!」
咄嗟に胸板を押したあたしは、貞永に対して威嚇開始。
それが面白くなかったのか、貞永は諦める事なくあたしに近寄ってくる。
「ちょ、やめ―――」
「教えてやるよ。お前が今日から担当する芸能人は、
―――この、俺だ」
.