秘密の★オトナのお勉強①



「とりあえず、ここで話は何だから」という貞永の提案により、あたしはテレビ局内にある貞永の控え室に通された。


通されたというか、本来あたしが行かなければいけない場所だった訳だけど。



初めて見る控え室に、あたしはキョロキョロと視線を忙しく動かしていた。


全面鏡張りの机は、化粧をする為にあるのかな?


無駄に広い控え室は、やっぱり貞永の存在感が浮き彫りにされていた。




「何飲む?」



「いや、あたしがやるよ。マネージャーなんだし!」



あたしは冷蔵庫を開けている貞永の元へと向かう。


そして、冷蔵庫から麦茶を取り出すと、コップに注いだ。




「はい、貞永!」



「わりーな、サンキュー」




あたしは自分用の麦茶を手に持つと、ど真ん中に置いてある机に置いた。




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