秘密の★オトナのお勉強①
ゆっくりと語られていく真実に、あたしは静かに涙を流していた。
貞永と気持ちが通じ合ったからなのか、
それとも、嘘偽りのない透明な言葉に心を打たれているからなのかは分からないけど、
…ただ純粋に、嬉しかった。
「時々襲ってたりしたのは…気持ちに歯止めが効かなかったから」
「…うん」
「キスしなかったのは…あゆを傷つけたくなかったから」
「…うん」
…あたしは貞永にとって、ただの性欲処理機なのかと思っていた。
だけど…真相は違ったんだね。
こんなにも、あたしの事を想っていてくれていたんだ。
貞永なりの愛情表現で、あたしは守られていたんだね。
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