秘密の★オトナのお勉強①
04★__危ないオオカミ
「おいあゆ、大丈夫かよ!」
「へ…?」
あたしは貞永の声により、現実の世界へと引き戻された。
貞永はいつにもなく焦っている。
「どうしたの?」
「どうしたじゃねーよ!お前がボーっとしてたから、俺ら事故りそうだったんだぞ!」
…へ?
確かあたし達は、ラブリングの打ち上げに参加していて、あたしが運転する車で帰宅途中だったハズ…。
あたしは今の状況を確認してみる。
あたしの運転していた車は、道路じゃなくて大きい広場のような所に停められていた。
「なんで道路走ってないの!?」
「お前はバカか!あゆがボーっとしすぎてたせいで事故りそうだったから、俺が助手席から運転してたんだよ!」
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